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SNSほか
| 女優名:星乃莉子 | |
| 発売日:2024/11/21 | 収録時間:96分 |
| メーカー:SOD | 監督:夕刊 |
| レビュアー:バブみ沢 | |
『人とロボット』について――果たしてロボットに感情や夢を見る機能は必要なのでしょうか。
かつて美少女ゲーム界では、葉鍵論争を巻き起こすほどの二大ブランドが数々の名作を世に送り出していました。
そんな両社がロボットという存在を印象的に描いた作品として、「ToHeart」のマルチや「planetarian」のほしのゆめみを思い浮かべる方も多いはずです。
前者は人と寄り添う家庭用ロボット、後者は滅びゆく世界でひたすら来館者を待ち続ける案内ロボット。
どちらも「ロボットに感情は必要なのか」「夢を見ることは幸せなのか」というテーマを描いた名作で、涙なしには語れません。
どちらもSwitch版が発売されているので、昔のゲームだから遊べないという方にもぜひおすすめしたい作品です。
――そんな前置きはさておき、今回の作品もまた「ロボットと心」がテーマになっています。
物語はゴローさん演じる科学者の山田によって開発されたアンドロイド「RICO」が、脳内で「ここはどこ?私は誰?」と思案している場面から始まります。
こういう、自我が芽生える瞬間を思わせる演出には本当に弱いんですよね。
まだ何も知らない機械が、自分という存在を認識しようとする描写だけで一気に物語へ引き込まれました。

そんなRICOですが、開発目的はまさかの性処理用アンドロイド。
完成して早々にその用途へ使われる展開は、「彼女はそのためだけに作られた存在」という事実をこれでもかと突き付けてきます。
そして何より星乃莉子さんの演技が素晴らしい。
機械らしい無機質な喋り方、感情のない表情、ぎこちない動作。そのどれもが絶妙で、「人間を演じるロボット」ではなく「本当にロボットがそこにいる」と思わせてくれる完成度でした。
その後は家事や身の回りの世話を任せるようになり、山田はすっかりRICOなしでは生活できない状態に。
そして初めての叡智を迎えるのですが、その最中ですら
「今日は暖かいですね。」
「救急車を呼びましょうか。」
など、空気を読まない発言を繰り返すRICO。
行為中の喘ぎ声も淡々と「アン、アン」と読み上げるだけで、人間らしい感情は一切ありません。
そんな場面を見ていて「来栖川重工の科学力は世界一イイイイ!!」
……なんて考えていた矢先に、「騎乗位モードは両乳首を同時にタッチしてください」という謎仕様まで搭載されていて、変なところで笑わせに来るのは反則でした(笑)。

しかし物語が進むにつれ、空気は少しずつ変わっていきます。
会社でストレスを抱えた山田は、帰宅すると彼女へ八つ当たりするように乱暴な扱いを繰り返します。
メイド服を着せて奉仕させても思い通りには動かず、さらに苛立ちは募るばかり。
その頃から彼女にも異変が起き始めます。
「好き」とは何なのか。
「嫌い」とは何なのか。
それを誰かに教えられるのではなく、自分自身で判断できるようになりたい。
そう思った瞬間、彼女の中には確かに”心”が芽生え始めていました。


やがて彼女は部屋を飛び出し、雨の街を歩き始めます。
しかし、まだ歩くことにも慣れていない彼女は途中で力尽きて倒れてしまいます。
山田に連れ戻され、勝手に外へ出た彼女を壊そうと考え、水を浴びせおもちゃで責め立て、徹底的に乱暴に扱います。
そんな中でも彼女はひたすら
「アイラブユー」
と繰り返します。
“壊さないでほしい”
“嫌われたくない”
その想いを伝えたいだけなのに、まだ感情を言葉へ乗せる術を知らない彼女の「アイラブユー」は、どうしても機械的な音声にしか聞こえません。
だからこそ余計に切ない。
立ちバックのまま乱暴に扱われ、マットへ投げ飛ばされても、それでもなお「アイラブユー」と言い続ける姿には思わず目頭が熱くなりました。

そして迎えるラスト。
山田は、不完全になってしまったRICOの記憶をリセットすることを決意します。
その時、彼女は落ちていた拳銃を拾い上げ、山田を撃ち○します。
……ロボット三原則なんて紙切れ同然でした。
目的を果たしたRICOは、そこで初めて「嬉しい」という感情を知ります。
浮かべた笑顔は、どこか満足げでありながら、言いようのない不気味さも宿していました。
あの笑顔は本当に”幸せ”だったのでしょうか。
それとも、人間の感情を模倣しただけだったのでしょうか。
答えを提示しないまま幕を閉じるラストは、とても印象的でした。

近い将来なのか、それとも遠い未来なのか――人とロボットが共に暮らす時代は、いつか必ず訪れるのかもしれません。
その時、ロボットに「感情」を与えるべきなのか。
幸せを知る権利や、夢を見る自由は必要なのか。
終盤でRICOが見せた笑顔は、人間らしさを獲得した証だったのか、それともプログラムの暴走だったのか。その答えは最後まで語られません。
タイトルだけを見ると、おバカなコメディ作品を想像してしまいます。
確かに笑える場面もありますが、その奥には「心とは何か」「人間らしさとは何か」というSF作品らしい哲学的なテーマがしっかりと息づいていました。
観終わったあと、ふと「もし本当にロボットが心を持ったら」と考えさせられる、予想以上に見応えのある一本でした。
中野これワイも見たんよなぁ。
この作品、演技力のある女優じゃないと成り立たない作品ですよね。
だから、星乃莉子さん主演は大正解だと思いました。
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コメント
コメント一覧 (1件)
おぐゆなさんのアンドロイドものがストーリー違うけど叩き台なんだろうな。